闇を喰うハチ

 

渋谷の駅前にずっと座り続けている犬がいる。

 

 

ハチという名前のその犬は、リチャード・ギア主演で

HACHIというハリウッド映画にもなった。

 

日本で一番名前が知られた、有名な犬かもしれない。

 

なぜハチがこんなにも有名になったのかといえば、一途に飼い主の上野博士を慕い続けた無条件の愛を、誰もがハチから感じ取ったからだろう。

 

 

 

 

今年は戌年。

 

様々な文化と様々な言語、様々な民族と様々な肌の色が同時に存在しているサンタモニカは

ある意味カオスで、ある意味優しい。

 

 

多様性を受け入れる人たちが多いからか、

いや受け入れざるをえないからか、

いろんなものが同時存在することを許容できる街。

 

 

だからここの人たちは、グレゴリオ歴の新年だけでなく

Luna Calendar、いわゆる旧暦のお正月の飾り付けも忘れない。

 

 

 

私たちにはお馴染みの十二支のことも意外と知られていて、

今年がYear of Dogというのも知っている。

 

(サンタモニカプレイスの2018年ルナニューイヤーの飾り付け。Year of DOGの文字が見える)

 

 

 

そんな多様性のある土地で、私はマヤ歴を使い始め、グレゴリオ暦と旧暦とマヤ暦が共存した日々を送っている。 

 

 

マヤ歴の「白い犬」の日。

 

マヤの犬の神様は、闇の世界の番人らしい。

 

私たちが闇の底に沈んだとしても、

無条件の愛で、信じて待って連れ添ってくれる存在が白い犬なんだそう。

 

 

ところで、無条件の愛ってどんなものなんだろう?

 

 

何かしてもらいたいから、

褒めて欲しいから、

自分に有利になるから、、、

 

こんな考えがまず最初に浮かんできて、無条件どころか、常に条件付きの愛で、いつも代償を求め、条件を愛してきた私。

 

 

 

 

交換条件っていうのを、子供のころよくやっていた気がする。

 

今度のテストで100点取ったら、○○を買ってちょうだい。

毎日歯を磨いたら、○○へ連れて行ってね。

何時間勉強したら、○○を、、、、と、

約束を果たした暁には、条件として定めた品々や事どもが、めでたく褒美として与えられる。

 

 

それが大人になっても続いていて、

誰かを愛するという行為の前に、

何らかの条件をクリアすることが常に前提になっているではないか。

 

 

 

 

ある時、

「自分が愛してさえいれば、もはや愛される必要はない」って

ある賢者が言っていて、え~~~~~!ってなった。

 

 

よくよく考えてみたら、私は、私のことを愛してくれるなら愛するという、

とんでもなく他人軸の愛情を育ててきたみたいだ。

 

 

そして、

私がこんなに愛しているのに、どうして愛してくれないの?とか、

愛したのに愛されないなんて悲しくてやってられない!だとか、

さらにとんでもない押し付けもやってきたんだと思う。

 

 

自分の感情ありきだったら、確かに、愛されるかどうかは問題ではなくなる。

無条件に愛するというアクションをただすればいいだけだから、自分次第だ。

 

 

 

 

マヤの白い犬というのは、闇を喰って光に変えてくれる力なのだそうだ。

 

 

誰もが持つ闇。

 

無条件に愛する力より、愛されなかった時の恐怖が勝ってしまう闇。

人から嫌われたら、愛されなかったらどうしようという闇。

自分を信じられない闇。

自分を受容できない闇。

 

 

いろいろあるけど、とにかく闇は

闇を喰って光に変える白い犬のハチを信じて任せてしまおう。

 

 

闇に沈んでいたとしても、信じて待っているから大丈夫と言って待ち続けてくれる白い犬が誰のそばにもいる。

 

闇を喰うハチは、

これは好き、これは嫌いというハートの中から来る感覚を、もっと大事に扱ってあげてもいいじゃないかと言ってくれる。

 

闇を喰って光に変えることで、誰もが持つ無条件の愛に気づかせてくれる。

自分が好きかどうか、心の底から湧き出る感情を素直に表明してもいいじゃないかと後押ししてくれる。

 

 

 

闇を喰うハチは、誰のそばにも居て、闇が光に変わるまで一緒に旅をしてくれるのだと思う。

 

 

無条件の愛で寄り添う力が私の上から降り注いでいると思ったら、

自分の感情に正直に、感覚を信じて、

自分を大事にできる気がする。

 

 

そんな風に思えた「白い犬」の日。

 

 

 

 

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