精子を信じて正史を疑う

 

およそ歴史の記述というのは、征服した側の視点で書かれていく。

 

 

 

戦って勝った方の都合で書かれているから、

滅びた者はその歴史には名をつらねることはない。

名前が出てきたとしても、悪者としての役割に甘んじるしかない。

それが「正史」というモノ。

 

 

でも、生きているということ、命というモノはそんな片側だけのものではない。

遥か長い時間を経て脈々と受け継がれてきたモノは、決して平面でも片側だけの存在ではなく、

父性と母性から半分ずつもたらされたギフト。

奥行きがあって、温度があって、別の時間軸すらも包含しているモノ。

 

 

だから、私たちの半分を形作った「精子」、つまり命の源を信じても、

征服者の視点だけで構成された「正史」は、疑ってみることも必要かもしれないって思う。

 

正史の裏側に沈んでしまった人たち、いつしか 悪者にされてしまった者たちに、思いを馳せることも大切なんじゃないかと。

 

 

征服した後の統治をするにあたっては、

反対サイドの視点は、揉み消すか無視するか

征服した者にとって都合の良い解釈を信じ込ませていくという方法が取られる。

 

これの典型的な事例は戦後の日本かもしれない。

そのために如何に卑屈な自己卑下の精神を持った日本民族が出来上がったかについては、多くの人が論じている。

でも、これは戦後に限ったことじゃないのだと思う。

 

 

 

 

初代の天皇は神倭伊波礼毘古(カムヤマトイワレビコ)、

つまり神武天皇と言われている。

神話の世界の話で、欠史8代という説もあるから

カムヤマトイワレビコが実在したかどうかも定かではないらしいが

とにかくカムヤマトイワレビコのような人が、縄文民族の住む土地へと出かけて行った。

 

 

 

 

縄文人の社会は、どうやら女系社会だったようだ。

母親を中心に一族が集合している。

 

今は男系社会で、天皇家も男系の子孫が継承しているけど。

 

 

 彼が日向国から東征を始め、伊勢、熊野に到達した時に、

それまで脈々と続いていた、此の地の母系社会はもみ消されてしまったのではないかと。

そして、消された母性の上に現在の歴史が積み重なってきたのかもと。

 

 

 

 

自然界には、必ず陰陽が常にバランスを保った形で存在する。

どちらが良くてどちらが悪いという二元的な世界ではなく、

対立せずにそれぞれの本質を発揮できるようにして存在できるのがネイチャーだから。

 

 

太古の昔には、陰の要素である女性性が

宇宙から受け取ったシグナルを

陽の要素を持つ男性性が言語化して行ったのだと思う。

 

 

 

 

それがだんだん、思考だけの言語だけの世界が重視されるようになっていって陰は忘れ去られていった。

そんな不確実な目に見えないものをどうやって信じるんだ!と。

 

これではどうも片手落ちだ。

 

今よりずっと宇宙と深く繋がることができていた人々は、

母性がもたらす啓示から、神秘的とも言える能力を授かっていたと思う。

 

現代人がすっかり忘れてしまったその能力。

呼び覚まして自分の中にもあることを認識できれば

現代人でも駆使できるはずの能力。

 

太古の人々は、そんな途方もない大きな能力を使って

レイラインを築いて、テレパシーで交信していたんじゃなかろうか。

土地が発する磁力を感じ取って、水脈や鉱脈を読み取っていた人々。

 

 

 

 

アメリカにもネイティブインディアンという人たちがいて

彼らは今、大事な水脈を守るために戦いをしている。

 

本来であれば、分かち合えるはずのものが

征服者の理論を押し付けられることによって、分かち合いはもはや絵空事になってしまうのだ。

 

これが危険だと思うのは、時の権力者が、

自分と違う考え、自分と違う肌の色、自分と違う宗教など、自分の思考に相容れない人々をすべて排除することで

自分の正当性を声高らかに主張しようとするところ。

 

排除することばかりを重視して、多様性を受け入れることができない思考。

 

 

 

為政者によって封じ込められ続けてきた女性性。

 

感覚として、感性として、天と繋がることのできるこの能力は、

目に見えないものだから、見えない者にとっては脅威となる。

だから封じ込めておきたいのだ。

 

本当は、現代に求められる視点は、実はこの女性性なんだと思う。

 

あまりにも偏りすぎてバランスを欠いた今の世に、

違いを受け入れる、違いを知ろうとする、母なる大地の寛容な心を取り戻せたら、

戦争しなくても済むんじゃないかと思うのだけど。

 

 

 

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